【new】淋しがり屋のドロップス
第4章 君だけにさりげなく
こんなに近くで育ってるんだ。
誰より一番大切な、可愛い日向がもう僕なんて必要ないのは
自分自身一番良くわかってたよ。
「きっと僕は知らない内に日向を追い込んでいたんじゃないかなって」
「……お人好しだね、夜空は」
今までずっと意見を合わせてくれていたイッチャンが
初めて僕の欲していた言葉とは違うことを言った。チクリとしたけど、でも、
間違いないと思う。
また僕は間違った事を言ってるのかもしれないけど、ちゃんとそれでも日向とは向き合わなきゃ。
「でも、きっと……日向傷ついてる。
僕はちゃんと日向に伝えなきゃ。日向は毎日苦しかったんだと思う。
僕は長いこと無視し続けてたんだもの。」
「夜空がそう思うならきっとそれは正しい事だから止めないけど、でも、俺は大切な子が傷つくのを目の前にして放っておけないよ。まだ、怖いんじゃない?」
「もう、大丈夫だもん」
「夜空……」
「ねぇ、あの……おまじない……シテ?」
何となく分かった、日向とイッチャンのキスの違い。
「うーん、どうしようかな。やり過ぎると効果なくなるんだよ?」
ほら……ぜんぜん違う。
「ごめんなさい」
何だか、こんなやり取りで凄く胸がズキズキする。
キスを自分からねだるなんて信じられない。相手は男だし、兄弟みたいな人なのに。
「嘘。ほら、おいで」
吸い込まれるように膝に乗る。
温かい腕の中に昨日までは落ち着く場所だったのに、今は胸がドキドキして苦しい。
実は今朝してもらった、おまじないのキスはされる度に心臓の音が高鳴ってどんどん恥ずかしいきもちになってく。
「顔真っ赤だよ」
意地悪に笑っておでことおでこをくっ付けてグリグリってされた。
子供扱いも度を過ぎると軽く腹が立つ。
でもそれを悟ったのか、イッチャンは悪戯っぽく軽く唇を重ねてる。
はじめは、チュッチュッと軽く音を立てて。
舌で唇を舐められると背なかに電気が走ったみたいになって思わず口を開いてしまう。
「あっ、」
するとその隙間を割って深く舌を絡め取られる。それが凄く気持ち良い。
凄く長い時間同じように掻き回され次第に何も考えられなくなるんだ。
「ほら、舌出して?」
「ふぁ、も、動かないよぉ」
「だーめ」
「ん、ンン」
誰より一番大切な、可愛い日向がもう僕なんて必要ないのは
自分自身一番良くわかってたよ。
「きっと僕は知らない内に日向を追い込んでいたんじゃないかなって」
「……お人好しだね、夜空は」
今までずっと意見を合わせてくれていたイッチャンが
初めて僕の欲していた言葉とは違うことを言った。チクリとしたけど、でも、
間違いないと思う。
また僕は間違った事を言ってるのかもしれないけど、ちゃんとそれでも日向とは向き合わなきゃ。
「でも、きっと……日向傷ついてる。
僕はちゃんと日向に伝えなきゃ。日向は毎日苦しかったんだと思う。
僕は長いこと無視し続けてたんだもの。」
「夜空がそう思うならきっとそれは正しい事だから止めないけど、でも、俺は大切な子が傷つくのを目の前にして放っておけないよ。まだ、怖いんじゃない?」
「もう、大丈夫だもん」
「夜空……」
「ねぇ、あの……おまじない……シテ?」
何となく分かった、日向とイッチャンのキスの違い。
「うーん、どうしようかな。やり過ぎると効果なくなるんだよ?」
ほら……ぜんぜん違う。
「ごめんなさい」
何だか、こんなやり取りで凄く胸がズキズキする。
キスを自分からねだるなんて信じられない。相手は男だし、兄弟みたいな人なのに。
「嘘。ほら、おいで」
吸い込まれるように膝に乗る。
温かい腕の中に昨日までは落ち着く場所だったのに、今は胸がドキドキして苦しい。
実は今朝してもらった、おまじないのキスはされる度に心臓の音が高鳴ってどんどん恥ずかしいきもちになってく。
「顔真っ赤だよ」
意地悪に笑っておでことおでこをくっ付けてグリグリってされた。
子供扱いも度を過ぎると軽く腹が立つ。
でもそれを悟ったのか、イッチャンは悪戯っぽく軽く唇を重ねてる。
はじめは、チュッチュッと軽く音を立てて。
舌で唇を舐められると背なかに電気が走ったみたいになって思わず口を開いてしまう。
「あっ、」
するとその隙間を割って深く舌を絡め取られる。それが凄く気持ち良い。
凄く長い時間同じように掻き回され次第に何も考えられなくなるんだ。
「ほら、舌出して?」
「ふぁ、も、動かないよぉ」
「だーめ」
「ん、ンン」