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【new】淋しがり屋のドロップス

第4章 君だけにさりげなく

おまじないだって僕を励ますものだし、
何より、きょ兄弟だもん。
無理矢理目を瞑る。
顔が赤い気がするけど、僕はこの感情に日向への答えさえもつまってる気がしてよく考えて明日に備えることにした。

「母さん、夜空は?」
「まぁ、壱会ったらこんな時間に起きてきて、だらしない!
夜空は帰りました」
「ふぅん」
「なんえ、あの子もっと甘えりゃええんに」
「まぁそういう性格じゃないから」


あー緊張する。皆にどういう顔すればいいんだろ。
でも、謝らなきゃっ、迷惑かけちゃったし、それに、もう、怖くないっ


多分……


「た、ただいまぁ」

少し控えめに中に入ると奥から勢い良く、空琉、青爽が飛び出してきた。

「おいっおいおい久枝のババァが来るなんて聞いてねぇぞっ」
「俺が合宿から帰って来たら一番に迎えてくれるのが夜空だろ!!」

こっちが引くぐらい二人揃うと騒々しい。あの久枝さんをババァ呼ばわりするのもこの二人くらいだ。
でも、何となく僕を歓迎してくれている?

「っで?体調大丈夫なのか?」

流石、双子だけあってバラバラに話してるのに聞きたいことのタイミングは息がピッタリ合った。

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