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【new】淋しがり屋のドロップス

第5章 おまけ#R18#

夜空も本当にバカだ。
オレが優しく何か言えばすぐ本気にする。
それは、俺自身が長い時間をかけてそうしたんだけど、
まさか、こんな仇になるとは思ってもなかった。

「じゃ、軟膏つけるから。少し冷やってするよ」

取り敢えず、日向の事は置いておこう。
この際、少し夜空の体に良く言い聞かせる必要もある。
この子は少し、無防備すぎる。

「あっやん」

掴む右手に軟膏を沢山付けてゆっくりと上下に塗り込んでやった。
大量の軟膏は握る指の間からぶちゅっと音を立てて溢れ出てくる。

「ジェルみたいで気持ち良くない?」
「っやぁ」

ふるふると内腿を振るわせて徐々に夜空のそこが勃起するのが分かる。




「ただ、治療してるだけなんだけど……」
「うっ、ぁ、ごめ……ンッ」

でもまだ剥けてないせいか反応が悪い。
キスするだけであんなにトロトロになってしまう癖にここの刺激に関しては鈍い様に思える

「あっぅう、イッチャン止めて?ひっぅっ」
「どうして?ちゃんと薬塗らなきゃ」
「あっ、ん、んっふぇ……っちょっと、…ひっぁ怖っ」

いくら経験の少ない夜空でも体の構造はオレと一緒なんだ。
触られて嫌になるはずがない。
頬を染めて泣きながら抵抗してもオレを煽るだけなのに……

「イッチ…ャン、いやぁ……っっ離して、離…してっっぅうう」
「夜空?」

あぁしまった泣かせてしまった。
夜空には刺激が強すぎたようで、肩を震わせ俯いてしまった。

多少の面倒臭さと罪悪感を感じ、夜空をゆっくり抱き上げて膝に乗せてやった。

「ひっぅ、ひっく」

夜空はこれをしてあげると昔から泣き止む。

昔から我慢の鬼で滅多に泣く子じゃなかった。
いつだったか、日向が夜空の大切にしていた熊の縫いぐるみのしっぽをハサミで切ってしまった事があった。
事の始終を見ていたけど、それでも夜空は涙を浮かべて我慢していた。
その熊は夜空の両親が誕生日に初めて買ってくれたもので、とても大切にしていたものだった。
日向はうちの母さんにこっぴどく叱られて泣きながら謝っていたけど、またそれも笑顔で許していた。

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