【new】淋しがり屋のドロップス
第1章 過保護注意
バキバキと音がするほど日向にプロレス技を掛けているのは、双子の兄その1、 早稲多大学二年 空手部所属の日本代表、近衛空琉 だ。
身長187㎝で筋肉バカ、もう一人、同じのがいるけど、
青爽は今、柔道合宿で家にいない。
特にいつも日向を苛めるのはこの二人だ。
「やめて!もー空!!子供じゃないんだから!日向いじめるのやめてよ」
「チッ」
その舌打ちは何の意味があったのか分からないけど、
さらにきつく絞めて苦しめた後、さっさと上に上がってしまった。
「日向っ大丈夫?」
「男兄弟だからね…大丈夫だよ」
なんて不憫なんだろ。
昔から体も弱いし、末っ子なだけで苛められるなんて日向が可哀想でならない。
僕だってこんな苛められたことないよ。
うちの両親共にクォーターで日向はより濃くイギリスの血が強くでているせいか、栗色の髪にグリーンの瞳だし、肌だって凄く白い。
良く小学生の頃は傷だらけで帰ってきては泣いてたこともあった。
「日向っ僕は味方だよ!」
「うん、夜空大好き」
「僕もだよ!」
普通に両親がいればこんな風にはならなかったかもしれない。
夜空を守れるのは今だって僕なんだ。
「…ブラコン!」
「いいよ!ブラコンでも!!」
翌日、クラスメイトの奏に昨夜の事を話すもピシャリと言い切られた。
「過保護過ぎるよ。夜空。
お前、朝は6:00に起きて、朝ごはんに弁当も作って、
放課後は部活も入らずに夕飯作ってんだろ?近衛家の奴隷じゃん」
「奴隷とか、変な言い方するなよ。
だって仕方ないじゃん。長男は小説家で家事一切できないし、双子は部活でそれどころじゃないしさ、日向はあの調子だもの」
「お前ん家、貧乏じゃねぇんだから、せめて家政婦雇うとかあるだろ?」
「うん…向こうの両親にも進められたけど…皆、僕の料理美味しいって言ってくれるんだもん。それに、結構好きなんだよ、家事」
「まぁ、兎に角、そんな忙しいんだから弟の世話までしてやる事ねぇよ。
大体、双子の兄ちゃん達に逞しく鍛えて貰った方がいいんじゃねぇの?」
「あの双子に委せてたら、日向死んじゃうよっ!!」
「良く見てみろよ」
「え?」
身長187㎝で筋肉バカ、もう一人、同じのがいるけど、
青爽は今、柔道合宿で家にいない。
特にいつも日向を苛めるのはこの二人だ。
「やめて!もー空!!子供じゃないんだから!日向いじめるのやめてよ」
「チッ」
その舌打ちは何の意味があったのか分からないけど、
さらにきつく絞めて苦しめた後、さっさと上に上がってしまった。
「日向っ大丈夫?」
「男兄弟だからね…大丈夫だよ」
なんて不憫なんだろ。
昔から体も弱いし、末っ子なだけで苛められるなんて日向が可哀想でならない。
僕だってこんな苛められたことないよ。
うちの両親共にクォーターで日向はより濃くイギリスの血が強くでているせいか、栗色の髪にグリーンの瞳だし、肌だって凄く白い。
良く小学生の頃は傷だらけで帰ってきては泣いてたこともあった。
「日向っ僕は味方だよ!」
「うん、夜空大好き」
「僕もだよ!」
普通に両親がいればこんな風にはならなかったかもしれない。
夜空を守れるのは今だって僕なんだ。
「…ブラコン!」
「いいよ!ブラコンでも!!」
翌日、クラスメイトの奏に昨夜の事を話すもピシャリと言い切られた。
「過保護過ぎるよ。夜空。
お前、朝は6:00に起きて、朝ごはんに弁当も作って、
放課後は部活も入らずに夕飯作ってんだろ?近衛家の奴隷じゃん」
「奴隷とか、変な言い方するなよ。
だって仕方ないじゃん。長男は小説家で家事一切できないし、双子は部活でそれどころじゃないしさ、日向はあの調子だもの」
「お前ん家、貧乏じゃねぇんだから、せめて家政婦雇うとかあるだろ?」
「うん…向こうの両親にも進められたけど…皆、僕の料理美味しいって言ってくれるんだもん。それに、結構好きなんだよ、家事」
「まぁ、兎に角、そんな忙しいんだから弟の世話までしてやる事ねぇよ。
大体、双子の兄ちゃん達に逞しく鍛えて貰った方がいいんじゃねぇの?」
「あの双子に委せてたら、日向死んじゃうよっ!!」
「良く見てみろよ」
「え?」