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【new】淋しがり屋のドロップス

第2章 行方不明にご注意

でも、びっくりしてピクリとも動けなかった。

「日……向ン、ン」
「ねぇ、夜空、オレの事一番にして?」

気づいたときには、生暖かい舌が自分の口のなかを這い廻っていた。

「ふっ、はっ、カハッ」

クチュクチュと唾液を絡ませて音がする。
き、気持ち悪い!!!!
ナマコが口のなかを掻き回されている気分だった。

「ん、ふっやぁ、日向?!やめ」
「……っっごめん、オレ、オレ、夜空が好き」

え?今なんて?

「日向、ご、ごご飯一緒に食べ…」
「そんなのどうだっていいよっ」
「えっ」

涙ぐんでいっぱいいっぱいになった思いをぶつけてくる日向。
頭が真っ白になりそうなのを堪えて、状況を振り返ろうにも、日向の行為は一向に止まらない。
それどころか、あっという間にズボンをパンツごと剥かれてしまった。

「やめ、んんん」

上では口を塞がれ、両手は軽々と日向の左手で押さえられてしまい身動きが封じられてしまった。
だいたい、180㎝の体格に、僕のような小柄が叶うわけがない。
体をねじっても、力を込めて抵抗しても全く効かない。

「あれ?勃ってない」

大きな手にすっぽりと握られ何度も何度も上下を繰り返されるが、ただ痛いだけだ。
何にも反応しない事に、日向がビックリして呟いた。

「っっっ!!!!死ね!」

僕はその隙をついて力の限りを振り絞って、日向の股間を蹴りあげた。

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