テキストサイズ

魅せられて

第1章 依頼

「休憩しようか?」
「疲れた……」
 なのか が言いながら、ゆっくりと体を起こした。
裸のまま体を丸める。

「無理だったかな?」
「モデルはやったことはあるけれど、裸じゃなかったから。でも今は、なんか緊張したんです」
「最初だからね徐々に慣れていけばいいよ」
「ポーズの研究を時間がある時にします。」

裸のモデルは、初めてだと言う。
「恥ずかしいと言ったのは、裸になるということもだけれど」
なのかは 裸のまま スケッチブックをパラパラとめくっている。
「わあ、素敵!こんなにきれいに描いてくれてありがとうございます」
「モデルがいいから」
「ありがとうございます」

「私の身体が作品の中でこうやっているっていうの、変な感じですね・・・。」
「これから、もっともっと上手く描くよ。だから頑張って・・・」
「はい」
なのかは頷いた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ