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なのかのヌードを描き始めてから数ヶ月が過ぎた。
数えられないくらいのデッサンを描き、油絵も何枚か出来　仕上がりは満足のいく者だった。
「こんにちわ　西寺さん」
「ああいらっしゃい」
昔は固めの服装が多かったなのかだが
最近はすぐ脱げる簡単な服装が多い。

「モデルをやる時はね、すぐ裸になれるように身軽な格好で」と言われているのだ。

「凄く良くなってるよ」
西寺が言った。
「本当ですかどんな有名な裸婦のモデルにも負けてない？」
なのかが嬉しそうに言う。
「そうだね」
「この機会に本物のプロのモデルになろうかな　だってね、結構いい稼ぎになるみたいだし。」
なのかが言った。
「向いてるかもね」
西寺はイーゼルの前の椅子に座るでもない。立ったまま、両手を腰に当てて、なのかを凝視するように見ている。
　一人の絵描きとして、被写体を見ている。

「もう服着ていいよ」
「ありがとうございました」
　なのかは一礼をし下着に手を伸ばし急いで履いた。