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「なのかさん　西寺社長の所で裸婦モデルお疲れさま」
齋藤夫人は上機嫌で言った。
「ありがとうございます」
「先方との関係も良好で巧くいっています
全て貴女がモデルをしてくれたお陰です」
「そんなことないですよ」

「向こうも　お喜びでね　作品の展覧会をしたいっておっしゃってます」
「展覧会ですか」
「西寺さんの作品を集めてパーティーをします。３０人程の　貴女も来るように」
「かしこまりました」
なのかは頭を下げた。
「あの　奥様」
「なんですか」
「私にはパーティ用のドレスがございません」
「それなら大丈夫です。私が昔使ってたドレスを
あなたにあげます　私も昔は貴女の様に痩せていたんです」
そう言って今はふくよかな齋藤夫人はなのかに何枚かのドレスを出した。あでやかなドレスになのかは魅了された。
「奥様私にはもったいないものです」
「いいんです　貴女には相当借りがありますから」
「奥様本当にありがとうございます」
ドレスを抱えながら　なのかは言った。