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魅せられて

第2章 魅力

齋藤夫人と西寺が開いたパーティーは
町の中心部の一角で行われ30人程が出席した。
なのかは 胸元を開けたセクシーな黒のドレスを着ながらカクテルを傾けていた。出席者は殆どが経営者などの50代以上だった。
その中でノースリーブの黒タイトミニドレスを着た小板橋なのかは一際 目立った。

「おお なのか君」
齋藤社長がなのかの前に現れた。いつもは外回りに忙しいので社員と会う事はあまり無い。
「ああ社長 お久しぶりです」
「君には本当に世話になってるね 西寺君のモデルを務めてるそうじゃないか」
「いえいえそんな」
「美しい君にはぴったりだな 絵もよく描けている」
そう言って なのかの裸婦画を眺めた。

絵画は40点ほど会場に飾られていてそのうち4〜5点がなのかをモデルにした作品だった。
「私も西寺君みたいに絵が描けたらなあ 君をモデルにして何枚も描くんだが」
「私なんて素人ですよ」
そう話してると西寺社長がやって来た。

「ちょっと君を紹介したいんだが」

西寺はなのかの手を引くと出席者になのかを会わせた。
「この方が私のモデルの小板橋なのかさんです」
「ああ 絵のモデルの」
「さすがセクシーで綺麗な方ね」
出席者は次々に言った。

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