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魅せられて

第1章 依頼

再び西寺社長は なのかをアトリエに呼んで絵を描き続けていた。
「齋藤社長がゼヒというから 悪いね」
なのかは 首を降る。
「西寺社長に呼んでいただいて光栄です」
「いいね。じゃあ、しばらくそのままで」
また、黙って絵を描き出した。
なのかの方を見ては、鉛筆を走らせる。
「うん 素晴らしいモデル 素質がいいねぇ」
「ありがとうございます」
「そうだ 小板橋さん全て描かせてくれないか?」
「私……を?全てですか」
「そう。どうしても描いてみたい 次回からヌードになれないか?」
「裸ということですか」
「駄目かな?なのかちゃんも記念にヌードを」
もちろん西寺の描く絵がが美しいと思ったが
ヌードもでは思い切れなかった。
「……」
「……どうだろう、やってもらえないかな」
「でもっ……」
なのかはしばらく考えた。

「分かりました 考えておきます」
なのかは答えた。


「そうなの ヌードのオファーを」
「引き受けた後もデッサンだからヌードもあり得るかも・・・と薄々思ってましたが実際にリクエストされれば思いっ切りが付かなくて」
なのかは齋藤夫人に相談していた。
「一度、了解したのだから最後まで責任を持ちなさい
小板橋さん」
「そうですが恥ずかしくって」
「会社に取っても大事な方なので顔を立てて」
「はあ」
「早めに決断して連絡するようにね」

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