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男の友情・女の立場

第3章 違和感

美羽の前にすごすごとやって来て、あまだそこで突っ立っている健太と一瞬目を合わせ、埒が明かないとばかりに強引に雰囲気もなく健太のパンツを引き下ろした。

健太は驚いた様子を見せたが、抵抗はしなかった。

健太のペニスは小さいままで勃起はしていない。


それを見た美羽は、自分とこれからセックスができると確約があるのに、興奮もしていない健太に対して腹が立ったが、同時に自分の態度を反省もし「セックスは女が誘引するもの」という恋愛の基本を再確認した。


美羽は無言で服を脱ぎはじめ、ブラとパンティだけになり、それでも勃起しない健太のペニスを見てまだ勃起しないのを確認すると、ブラを外し、さらにパンティーを下した。

健太は全裸になった美羽を見るとやっと反応を見せる。


呆然と突っ立った健太のペニスを、ベッドの上に四つん這いになった美羽が咥え、舌を這わした。

「あっ!ちょっちょっと!」

健太は美羽の頭に触れて振り払おうとしたが、美羽がペニスを口に咥えたまま怖い目をしたので、健太はなすがままの状態になる。

健太をベッドに座らせ、美羽は頭をグリグリと回転させて責め立てた。


美羽は強い違和感を覚えた。

いつもとは違う肉の物体はまるで《異物》そのものだった。

その形や感触、匂いなど五感で得られる情報は卓也のものではない…。


もう卓也ともベッドを共にすることもめずらしくなったが、ここ5年間で美羽は卓也以外の体を知らないし、記憶に残る男の感触は卓也のものだけだった。

(ペニスを口に入れるのも何ヶ月ぶりだろう…)

そのせいか、健太のモノが物凄く大きく感じられた。

うつ病になった健太は精神病薬を飲んでいるせいか、固く勃起せず、どこかグンニャリとしていた。

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