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それはインキュバスが教えてくれた。

第2章 イラストの中で……。

「ん、んん……ああ……ロミオ……」
 
 わたしはロミオに抱き起こされた。生温かくテロンとしたその舌が口の中に割り込む。わたしは唇を引き締めて抵抗する。
 
「ふふふっ……」
 
 ねっとりとした舌がわたしの喉を這う。ゾクッとした感じが背中を駆ける。わたしはアゴを上げて喉を開く。
 
「ああっ!」
 
 また、ロミオの舌がわたしの舌に絡みついた。お腹の奥が熱い。ツウと熱いものが身体の奥から溢れる。
 
「ロミオ、ズルいわ」
 
「ははは……。ぼくの作戦が成功だよ。ジュリア」
 
 と、ロミオはわたしを抱き寄せた。筋肉質ではない柔らかな胸に吸い込まれる。ロミオの温もりで、自分が何も着ていないことに気がついた。
 

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