僕はアノ音を聞いてしまった。
第4章 真珠の肌と透明な肌
淳也は化粧板が施された廊下の奥にあるマサミの寝室の前に立った。そこはアロマキャンドルでも焚いているのかミントのような香りが鼻腔に広がってそこだけが涼しげだ。
床と揃いの色合いの扉は半開きになっていた。そこから吹き出すエアコンの冷気が淳也の髪を撫でた。
『ああ……お姉さまぁ……』
淳也は耳を澄ませた。マサミの声ではなかった。それは叔母の声より甘えたような少し鼻にかかったかすれた声だ。
寝室の中を覗き込んだ。
寝室の半分以上を占める大きなベッドの中央に、艷やかな真珠のような肌の長い脚が伸びているのが見える。ダークブラウンのシーツに皺が集まっていた。
淳也は目でその脚をたどる。
――えっ、お尻……。
伸びるマサミの足に正座するように跨がった健康そうな白桃の臀が叔母の上で揺れており、そこからスラリと伸びるくびれからSの字を描くように背骨が透けている。それは男性のようにゴツゴツ硬そうなそれではなく、柔らかく華奢な感じに見えた。
――抱き合っているんだ。叔母さん、女の子と……。
床と揃いの色合いの扉は半開きになっていた。そこから吹き出すエアコンの冷気が淳也の髪を撫でた。
『ああ……お姉さまぁ……』
淳也は耳を澄ませた。マサミの声ではなかった。それは叔母の声より甘えたような少し鼻にかかったかすれた声だ。
寝室の中を覗き込んだ。
寝室の半分以上を占める大きなベッドの中央に、艷やかな真珠のような肌の長い脚が伸びているのが見える。ダークブラウンのシーツに皺が集まっていた。
淳也は目でその脚をたどる。
――えっ、お尻……。
伸びるマサミの足に正座するように跨がった健康そうな白桃の臀が叔母の上で揺れており、そこからスラリと伸びるくびれからSの字を描くように背骨が透けている。それは男性のようにゴツゴツ硬そうなそれではなく、柔らかく華奢な感じに見えた。
――抱き合っているんだ。叔母さん、女の子と……。