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僕はアノ音を聞いてしまった。

第2章 マサミ叔母さん

 淳也は鼻を鳴らした。
 
 マサミが言った「私の」の後はよく聞こえなかったが、彼女が言おうとしたことは分かったような気がして、小さく頷いた。
 
 マサミの手のひらが、おいでおいで、とヒラヒラと揺れて、その指が手洗いの方を指す。

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