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僕はアノ音を聞いてしまった。

第2章 マサミ叔母さん

 マサミが手洗いの扉を開いた。一畳ほどの広さのその部屋に籠もった熱気の塊が頬を撫でた。
 
 マサミは手洗いに入る。後頭にまとめた髪の毛先が心地よく跳ねた。白い項にある産毛が揺れた。便座に背を向けて立つ。
 
 淳也も後から入った。熱気で一気に汗ばんだ。
 
 彼女は窮屈そうなデニム生地のショートパンツの腰ボタンを外し、ジッパーを下ろすとVの形に裂けたような生地から薄い水色のショーツが覗いた。
 
 キツい、と言いながら、マサミは息を吐いてその身体をくの字に折った。
 
 ショートパンツの両端に指を掛けてゆっくり引き下ろす。その左右に張った丸い尻を左右に揺らしながら……。
 
 女性の裸は友人に借りたアダルトビデオで見たことがあるだけだ。
 
 心臓が口から出るのではないかと思うくらい早鐘を打っていた。
 
 酸欠になったのかと思うくらい呼吸が早くなる。ペニスにまた芯が入って、ぐいっと腹に背伸びをした。

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