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愛ってほんとにいいものですね

第1章 愛ってほんとにいいものですね

         7

 それからは、何度も何度も、おじさまの家に遊びにいきました。
 そして、わたしは、おじさまの、お人柄に惹かれていきました。
 いえ、おじさまを、好きになったのです。
 おじさまも、わたしを、好きと言ってくださいました。
 大おばさまと、わたしの名前が同じということで、おじさまとわたしは、お互いに好きになる運命だったのでしょう。
 「おじさまは
  その恵さんと
  なぜ
  結婚されなかったんですか」 
 「私は
  結婚しようと言ったんです
  でも恵は
  帰ってきてからにしてほしい
  自由なからだで
  勉強したい
  そう言って
  パリに
  行ってしまいました
  そしてその後
  連絡が途絶えてしまって…」
 「そうだったですか」
 「出発する前の夜
  一緒に過ごしたんですが
  私は
  恵の
  自由なからだ
  という言葉に縛られて
  ただ抱きしめているしか
  できませんでした」

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