無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

良太の部屋は一階の一番奥だった。六畳ほどの部屋にはベッドとクローゼット、それにテレビがあった。

「服はこの中にあるのをとりあえず着てちょうだい。貴方小さいから明日にでもサイズが合うものを用意するわ」

良太は年齢には見合わないほど小柄だった。身長は150センチ程。体つきも細く、もうすぐ高校生とは思えない童顔な顔だった。

「着替えたらお風呂に来てちょうだい」

冴子はそう言うと部屋を出て行った。
とりあえず良太はクローゼットから着替えを取り出すと風呂場に向かった。

「今日はとりあえず自由でいいわ。中にある物もこれから使っていいからね」

そう言われ良太は脱衣場に入った。


大きな風呂だった。良太は体を洗い、湯船に浸かった。考えるのは仕事の事。これから一体何をするのか。今のところ部屋などを与えられた所を見ると奴隷のようには扱われないだろうと思う。不安はあったがどこか安心した所もあった。冴子も悪い人には見えないし、あのまま一人で家にいても野垂れ死にするのが分かっていたからだ。

良太は風呂から上がると部屋に戻りベッドに入った。まだ夜の９時過ぎだったがすぐに眠りに着いたのだった。