インターセックス
第1章 性転の霹靂
竜崎と僕がアパートに着いてドアを開けようとした時だった。すぐ後に涼子と警察官が歩み寄る。
「立花さんですか」涼子が竜崎に問いかける。
その声に振り向く竜崎。
「立花の知り合いだよ。何だよ、お前ら」
涼子が不審そうな顔で僕を見る。
「君、夏音君? だよね」
僕は、頷く。
驚いた顔で僕のつま先から頭まで見渡す涼子。
「えぇ、男の子じゃ無いの?」
竜崎が苦笑いをしながら、
「そいつはよー、両方なんだ」
「何言ってんですか」
「何って……その、何がさ」
「学校から虐待の疑いがあるって連絡受けてるんです」
警察官が竜崎を睨みつけている。
「あのねー、ご近所から不審な人が子供を連れまわしてるって、通報があってね」
「俺は、不審者じゃねーよ。何だよ。俺はよー、親切心でこの子に飯食わせてやってんだ。文句あんのかよ」
「ちょっと事情を聴きたいので署までご同行頂けますか?」
「俺は、虐待なんてしてねーし。立花だろ虐待してんのは」
隣の部屋のドアから半分顔を出して聞いていた芳江が出てくる。
芳江が夏音を見て、不審そうな顔をする。
「だれ? その子……あれーあんた夏音ちゃんかい?」
頷く僕。
「見違えちゃったよ。でも、何で女の子の恰好してるの。さっきまでボロボロのズボンだったじゃないの」
「俺が着せたんだよ。似合うだろ」と竜崎が自慢するように言う。
涼子と警察官が竜崎を睨む。
「お前、男の子にこんな格好させて、どうしようって言うんだ。お前、逮捕しようかこの場で」
慌てた竜崎は、顔を真っ赤にして、
「俺は、そんなつもりじゃ……ただ可愛かったから」
その時だった、僕の股間から何か温かい物が滴る。
その内ももに滴るのは、血だった。
「あっ!」
何が起きたかわからない僕は、パニックに至った。
「血が……」
涼子が、心配そうにそれを見る。
「どうしたの、怪我してるの?」
僕は、何も覚えがないので首を横に振る。
涼子と警察官、竜崎を睨む。
驚く竜崎。
「お、俺は、何にもしてねーよ!」
「とにかく病院行きましょ」
警察官は、竜崎の腕を掴み、
「お前は、警察署で取り調べだ。こい!」
「えーっ、俺は、何にもしてねーよ! なんでだよ!」
「立花さんですか」涼子が竜崎に問いかける。
その声に振り向く竜崎。
「立花の知り合いだよ。何だよ、お前ら」
涼子が不審そうな顔で僕を見る。
「君、夏音君? だよね」
僕は、頷く。
驚いた顔で僕のつま先から頭まで見渡す涼子。
「えぇ、男の子じゃ無いの?」
竜崎が苦笑いをしながら、
「そいつはよー、両方なんだ」
「何言ってんですか」
「何って……その、何がさ」
「学校から虐待の疑いがあるって連絡受けてるんです」
警察官が竜崎を睨みつけている。
「あのねー、ご近所から不審な人が子供を連れまわしてるって、通報があってね」
「俺は、不審者じゃねーよ。何だよ。俺はよー、親切心でこの子に飯食わせてやってんだ。文句あんのかよ」
「ちょっと事情を聴きたいので署までご同行頂けますか?」
「俺は、虐待なんてしてねーし。立花だろ虐待してんのは」
隣の部屋のドアから半分顔を出して聞いていた芳江が出てくる。
芳江が夏音を見て、不審そうな顔をする。
「だれ? その子……あれーあんた夏音ちゃんかい?」
頷く僕。
「見違えちゃったよ。でも、何で女の子の恰好してるの。さっきまでボロボロのズボンだったじゃないの」
「俺が着せたんだよ。似合うだろ」と竜崎が自慢するように言う。
涼子と警察官が竜崎を睨む。
「お前、男の子にこんな格好させて、どうしようって言うんだ。お前、逮捕しようかこの場で」
慌てた竜崎は、顔を真っ赤にして、
「俺は、そんなつもりじゃ……ただ可愛かったから」
その時だった、僕の股間から何か温かい物が滴る。
その内ももに滴るのは、血だった。
「あっ!」
何が起きたかわからない僕は、パニックに至った。
「血が……」
涼子が、心配そうにそれを見る。
「どうしたの、怪我してるの?」
僕は、何も覚えがないので首を横に振る。
涼子と警察官、竜崎を睨む。
驚く竜崎。
「お、俺は、何にもしてねーよ!」
「とにかく病院行きましょ」
警察官は、竜崎の腕を掴み、
「お前は、警察署で取り調べだ。こい!」
「えーっ、俺は、何にもしてねーよ! なんでだよ!」