インターセックス
第1章 性転の霹靂
帰り道、2人並んで歩いている。僕は、何だか少し後ろめたい気持ちとこれから戻る部屋のことを考えると憂鬱な気持ちになっていた。
「お前、男だよな。これってニューハーフみたいなやつか?」
「違う……」
そう、僕には、誰も知らない体の秘密を抱えている。男性と女性の両方付いているのだ。最近まで女性のこれは、大人になると閉じてしまう物だと思い込んでいた。
でも、股間のそれは、お互いが益々主張するようになってきた。
「違うって何が?」
「両方」
「ん? 両方って、どういう事」
「両方付いてる」
「えー、何だそれ。意味わかんねーし」
「僕も良く解んない。さっきまで自分が男だと思ってたけど……」
「ふーん。世の中、色んな奴がいるんだな。でもよーお前、女が似あってるぞ」
「僕もそう思う」
「お前、これからどうするんだ」
帰ればあのゴミ屋敷と食事もろくに食べられない生活が待っている。帰りたくない、あの生活に戻りたくない。死にたくない。一瞬の幸福感から谷底へ突き落とされるようなそんな気分が僕の心を増幅させた。
「わからない」不安で一杯な気持ちだったが先のことなんて考えられなかった。
「おまえさー、金なるよ。その体」
「金になる?」何を言ってるのかわからなかった。
「まあ、俺に任せておけば必ずお前に稼がせてやる」
「本当なの? 僕が稼げるの?」正に藁をも掴むそんな心境だった。
「ああ、こんな生活から抜け出せるし、お前のオヤジの借金も返せる」
「どうやって稼ぐの?」一抹の不安を覚えた。
「まあ、なんだ…… 世の中、可愛い奴にお金をいっぱい出す奴もいるんだ」
「……」いやな予感しかなかった。
「まあ、そりゃ生きていく為には、少し位やな事もあるさ、でもな金は、大事だ。俺にまかせろ。悪いようには、しないから」
その時は、うなずくしかなかった。
「お前、男だよな。これってニューハーフみたいなやつか?」
「違う……」
そう、僕には、誰も知らない体の秘密を抱えている。男性と女性の両方付いているのだ。最近まで女性のこれは、大人になると閉じてしまう物だと思い込んでいた。
でも、股間のそれは、お互いが益々主張するようになってきた。
「違うって何が?」
「両方」
「ん? 両方って、どういう事」
「両方付いてる」
「えー、何だそれ。意味わかんねーし」
「僕も良く解んない。さっきまで自分が男だと思ってたけど……」
「ふーん。世の中、色んな奴がいるんだな。でもよーお前、女が似あってるぞ」
「僕もそう思う」
「お前、これからどうするんだ」
帰ればあのゴミ屋敷と食事もろくに食べられない生活が待っている。帰りたくない、あの生活に戻りたくない。死にたくない。一瞬の幸福感から谷底へ突き落とされるようなそんな気分が僕の心を増幅させた。
「わからない」不安で一杯な気持ちだったが先のことなんて考えられなかった。
「おまえさー、金なるよ。その体」
「金になる?」何を言ってるのかわからなかった。
「まあ、俺に任せておけば必ずお前に稼がせてやる」
「本当なの? 僕が稼げるの?」正に藁をも掴むそんな心境だった。
「ああ、こんな生活から抜け出せるし、お前のオヤジの借金も返せる」
「どうやって稼ぐの?」一抹の不安を覚えた。
「まあ、なんだ…… 世の中、可愛い奴にお金をいっぱい出す奴もいるんだ」
「……」いやな予感しかなかった。
「まあ、そりゃ生きていく為には、少し位やな事もあるさ、でもな金は、大事だ。俺にまかせろ。悪いようには、しないから」
その時は、うなずくしかなかった。