インターセックス
第2章 性差別の始まり
薄暗く静かな施設の廊下を奥へ進むと左右にドアが並んでいる。その一番奥のドアが僕の部屋だった。
「さあ、ここが君の部屋よ。狭いけど我慢してね」
4畳半ほどの部屋は、和室で畳が敷かれている。
勉強机と小さなタンスが1つ置かれ部屋の隅に布団がたたんで置いてある。
机の上には、おにぎりとお茶のペットボトルが置かれている。
「今日は、遅いからとりあえずおにぎり食べておやすみなさい。パジャマがタンスに入っているから着替えてね。後は、明日、詳しくお話するから」
「ありがとうございます。よろしくおねがいします」
こう言う挨拶は、正直話したことが無い。こんな挨拶で良いのだろうか。少し自信がなかったが僕としては、精一杯の挨拶だった。
「事務室の向かいの部屋が宿直室だから何かあったら来てね。じゃあお休みなさい」
用意されたおにぎりを食べパジャマに着替え部屋の電気を消して布団に入る。
今日の朝まで、あの暗い湿った布団で空腹に死の恐怖さえおぼえていた僕が柔らかい布団で寝ている。
頭の中に今日の出来事が走馬灯のように走る。
これは、夢なのだろうか。夢なら覚めないでほしい。そんな事を考えているといつの間にか寝入ってしまった。
「さあ、ここが君の部屋よ。狭いけど我慢してね」
4畳半ほどの部屋は、和室で畳が敷かれている。
勉強机と小さなタンスが1つ置かれ部屋の隅に布団がたたんで置いてある。
机の上には、おにぎりとお茶のペットボトルが置かれている。
「今日は、遅いからとりあえずおにぎり食べておやすみなさい。パジャマがタンスに入っているから着替えてね。後は、明日、詳しくお話するから」
「ありがとうございます。よろしくおねがいします」
こう言う挨拶は、正直話したことが無い。こんな挨拶で良いのだろうか。少し自信がなかったが僕としては、精一杯の挨拶だった。
「事務室の向かいの部屋が宿直室だから何かあったら来てね。じゃあお休みなさい」
用意されたおにぎりを食べパジャマに着替え部屋の電気を消して布団に入る。
今日の朝まで、あの暗い湿った布団で空腹に死の恐怖さえおぼえていた僕が柔らかい布団で寝ている。
頭の中に今日の出来事が走馬灯のように走る。
これは、夢なのだろうか。夢なら覚めないでほしい。そんな事を考えているといつの間にか寝入ってしまった。