インターセックス
第8章 雨上がり
梅雨時の雨が降りしきる中すばるが自宅を尋ねてきた。
コンコンとドアをノックする音。
「夏音、すばるちゃんが来てくれたわ」と母の声。
「夏音先輩、すばるです。先輩!……」ドアの外で泣いている声がする。
私は、動揺してしまった。誰も私の味方などいないと人間不信に至っていた。
でも、ドアの外に居るすばるは、ちょっと違う。信用して良いのだろうか?と言う気持ちが心を揺さぶる。
「夏音、すばるちゃんは、味方よ。少しでいいから会ってあげて」
おそるおそるドアを開けると心配する母と涙するすばるが立っている。
「入って」
2人が部屋に入ってくる。
「夏音、みんな心配してるわよ。お母さん達も貴方のことが心配で」
「夏音先輩!」すばるが泣きながら抱きついてくる。
少し戸惑う。
「大丈夫だから座って」
すばるをベッドの縁に座らせる。
「夏音、お腹すいてるでしょ。何日も食べてないんだから。何かもってきてあげるね」
母は、食べるものを取りに階段を降りていった。
確かに、ここ数日ペットボトルのお茶しか飲んでいない。
「ごめんね。すばる、驚いたでしょう。私の事」
「違います。私は、嬉しかったです」
「嬉しい? なぜ?」
「だって、私、同性を好きになってしまったて、少し罪悪感があったんですけど男の人って解って……」
「ああ、そう言うことなのね。でもね、ちょっと違うのよ」
「違う? 違うって。やっぱり男性しか愛せないとかですか?」
「ああ、ちょっと違うのよ。訳があってね」
「訳? なんですか? よかったら聞かせてください」
少し悩んでしまった。誰にも話したことが無い秘密。
一生隠し通すつもりでいた事をここで話して良いものか。
「私には、誰にも話せない秘密があるの。誰にも言わないって約束してくれる」
「大丈夫です。誰にも言いません」
「実はね、すばる。落ち着いてよく聞いて。私、両性具有なの」
「は? なんですかそれ。りょうせい……」
「男女両方の機能が付いてるの」
「えー、両方!」
コンコンとドアをノックする音。
「夏音、すばるちゃんが来てくれたわ」と母の声。
「夏音先輩、すばるです。先輩!……」ドアの外で泣いている声がする。
私は、動揺してしまった。誰も私の味方などいないと人間不信に至っていた。
でも、ドアの外に居るすばるは、ちょっと違う。信用して良いのだろうか?と言う気持ちが心を揺さぶる。
「夏音、すばるちゃんは、味方よ。少しでいいから会ってあげて」
おそるおそるドアを開けると心配する母と涙するすばるが立っている。
「入って」
2人が部屋に入ってくる。
「夏音、みんな心配してるわよ。お母さん達も貴方のことが心配で」
「夏音先輩!」すばるが泣きながら抱きついてくる。
少し戸惑う。
「大丈夫だから座って」
すばるをベッドの縁に座らせる。
「夏音、お腹すいてるでしょ。何日も食べてないんだから。何かもってきてあげるね」
母は、食べるものを取りに階段を降りていった。
確かに、ここ数日ペットボトルのお茶しか飲んでいない。
「ごめんね。すばる、驚いたでしょう。私の事」
「違います。私は、嬉しかったです」
「嬉しい? なぜ?」
「だって、私、同性を好きになってしまったて、少し罪悪感があったんですけど男の人って解って……」
「ああ、そう言うことなのね。でもね、ちょっと違うのよ」
「違う? 違うって。やっぱり男性しか愛せないとかですか?」
「ああ、ちょっと違うのよ。訳があってね」
「訳? なんですか? よかったら聞かせてください」
少し悩んでしまった。誰にも話したことが無い秘密。
一生隠し通すつもりでいた事をここで話して良いものか。
「私には、誰にも話せない秘密があるの。誰にも言わないって約束してくれる」
「大丈夫です。誰にも言いません」
「実はね、すばる。落ち着いてよく聞いて。私、両性具有なの」
「は? なんですかそれ。りょうせい……」
「男女両方の機能が付いてるの」
「えー、両方!」