インターセックス
第16章 東尋坊からの再出発 (最終章)
その日いつもの通り学校へ登校した。
教室に入り席に就くと隆一が声を掛けてきた。
「おはよう、夏音」
「おはよう、隆一くん。昨日は、ごめんね。心配掛けて」
「あー良かった。心配しちゃったよ。どうしたのかと思って」
「うん、ちょっとね。問題発生で……」
白石さんの方をみると私を睨みつけている。
まずい、ちょっとこの場は、静かにしないと何が起こるかわからない。
「ごめん、今話せないんで。また後で」
隆一くんは、白石さんの方を見ながら言っている私に気づき。
「何? 白石になにか言われたの」
「あとでね」
そう言って教科書を取り出し授業の準備をする。
2時間目の授業が終わり休み時間になると白石さんの回りがざわめいている。
数人が集まり何かを見ている。ざわめく人たちが一斉に私を見る。
瞬間的に解った。あの動画を見せていることが。
血の気が引いていく自分が解った。
隣に座る隆一に声を掛けた。
「ねえ、隆一」
「何? 夏音ちゃん」
「昨日の理科準備室、白石さん居たのよ。準備室のカーテンの影に」
「えー、居たの? って事は。聞かれちゃったって事」
「スマホに動画撮ってたのよ」
驚いた隆一が立ち上がり白石さんの方を見る。
「なんてやつだ」
「今、皆にそれ見せてるのよ」
白石さんの回りに居る人達が増えていく。
何か一生懸命白石さんが皆に話している。
もう、何を言っているのか想像できる。
クラスのざわめきが大きくなる次第に悲鳴を上げる人も出てきた。
「なんてことだ! やめさせなくっちゃ」
隆一が白石さんの方へ走っていく。
騒いでいる人の中から金井くんが近づいてくる。
金井くんは、普段話しをしたことがない。
「よお、お前、両性具有なんだってな。どんな風になってんだよ。お前のそこ。俺に見せろよ」
驚くと言うより呆れた。なんて奴だ最低。
立ち上がる私のスカートの端を掴み捲くりあげようとしている。
「やめてー!」悲鳴をあげてスカートを抑える。
隆一が止めに入りもみ合いになった。
騒ぎを聞きつけた先生が教室に入ってくる。
「お前達何やってるんだ」
一瞬騒ぎが収まり静けさが戻る。
休憩の終わりを告げるチャイムが鳴る。
生徒たちの喧騒が収まり席につく。
教室に入り席に就くと隆一が声を掛けてきた。
「おはよう、夏音」
「おはよう、隆一くん。昨日は、ごめんね。心配掛けて」
「あー良かった。心配しちゃったよ。どうしたのかと思って」
「うん、ちょっとね。問題発生で……」
白石さんの方をみると私を睨みつけている。
まずい、ちょっとこの場は、静かにしないと何が起こるかわからない。
「ごめん、今話せないんで。また後で」
隆一くんは、白石さんの方を見ながら言っている私に気づき。
「何? 白石になにか言われたの」
「あとでね」
そう言って教科書を取り出し授業の準備をする。
2時間目の授業が終わり休み時間になると白石さんの回りがざわめいている。
数人が集まり何かを見ている。ざわめく人たちが一斉に私を見る。
瞬間的に解った。あの動画を見せていることが。
血の気が引いていく自分が解った。
隣に座る隆一に声を掛けた。
「ねえ、隆一」
「何? 夏音ちゃん」
「昨日の理科準備室、白石さん居たのよ。準備室のカーテンの影に」
「えー、居たの? って事は。聞かれちゃったって事」
「スマホに動画撮ってたのよ」
驚いた隆一が立ち上がり白石さんの方を見る。
「なんてやつだ」
「今、皆にそれ見せてるのよ」
白石さんの回りに居る人達が増えていく。
何か一生懸命白石さんが皆に話している。
もう、何を言っているのか想像できる。
クラスのざわめきが大きくなる次第に悲鳴を上げる人も出てきた。
「なんてことだ! やめさせなくっちゃ」
隆一が白石さんの方へ走っていく。
騒いでいる人の中から金井くんが近づいてくる。
金井くんは、普段話しをしたことがない。
「よお、お前、両性具有なんだってな。どんな風になってんだよ。お前のそこ。俺に見せろよ」
驚くと言うより呆れた。なんて奴だ最低。
立ち上がる私のスカートの端を掴み捲くりあげようとしている。
「やめてー!」悲鳴をあげてスカートを抑える。
隆一が止めに入りもみ合いになった。
騒ぎを聞きつけた先生が教室に入ってくる。
「お前達何やってるんだ」
一瞬騒ぎが収まり静けさが戻る。
休憩の終わりを告げるチャイムが鳴る。
生徒たちの喧騒が収まり席につく。