逆ハー戦隊シャドウファイブ
第15章 15 廃墟の罠
次の日、メンバーたち全員で怪しい廃墟に向かう。商店街から数キロ離れたその廃墟は、建物はまだ立派な鉄筋コンクリート造りだが窓も扉もなく、がらんどうとしていて薄暗い。
「全然、変わっていないあ」
「うん。放置され過ぎだな」
元々、水力発電所だったそうだ。発電のための水が不足したために閉鎖された。
「今の子はここで遊ばないんだろうな。ほら、あそこ」
「あ、俺たちが子供の頃に使ってた机まだあるのか」
メンバーたちは口々に懐かしさを話し、あちこちを見て回る。
「待て。あそこ、ちょっとおかしくないか」
青音さんが鋭い目つきで壁の下の方の角を指さす。近づいて良く見るとコンクリートの打ちっぱなしの壁に、キラキラ光る10センチくらいの星型のタイルが埋め込んであった。
「これは、イランのラスター彩のタイルだな。比較的現代に近いものだが……」
「確かに子供の頃にはこんなものなかったよな」
「ちょっと持って帰って鑑定したいけど――」
私も見たくなって近づいた。
「なんて綺麗なお星さま」
とてもきれいなタイルだなと思って眺めていると、そのタイルの隙間がきらっと光ったように見えた。その瞬間、大量の霧が吹き出しメンバー全員に降りかかる。
「ぐっ! やばい! 罠だ!」
「息を止めろ!」
「吸うなよ」
霧が身体全体に降りかかると、来ていた洋服が全て溶かされ、バトルスーツだけが残った。
「全然、変わっていないあ」
「うん。放置され過ぎだな」
元々、水力発電所だったそうだ。発電のための水が不足したために閉鎖された。
「今の子はここで遊ばないんだろうな。ほら、あそこ」
「あ、俺たちが子供の頃に使ってた机まだあるのか」
メンバーたちは口々に懐かしさを話し、あちこちを見て回る。
「待て。あそこ、ちょっとおかしくないか」
青音さんが鋭い目つきで壁の下の方の角を指さす。近づいて良く見るとコンクリートの打ちっぱなしの壁に、キラキラ光る10センチくらいの星型のタイルが埋め込んであった。
「これは、イランのラスター彩のタイルだな。比較的現代に近いものだが……」
「確かに子供の頃にはこんなものなかったよな」
「ちょっと持って帰って鑑定したいけど――」
私も見たくなって近づいた。
「なんて綺麗なお星さま」
とてもきれいなタイルだなと思って眺めていると、そのタイルの隙間がきらっと光ったように見えた。その瞬間、大量の霧が吹き出しメンバー全員に降りかかる。
「ぐっ! やばい! 罠だ!」
「息を止めろ!」
「吸うなよ」
霧が身体全体に降りかかると、来ていた洋服が全て溶かされ、バトルスーツだけが残った。