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逆ハー戦隊シャドウファイブ

第15章 15 廃墟の罠

おろおろしていると「うっ」とブルーシャドウの声が聞こえ、振り向くと白い液が私めがけて飛んできた。

「きゃっ」

シールドでその液をかわすと、また次の白い液体が私めがけて飛んでくる。何とか5回シールドで防ぎ、そのシールドの隙間から覗くとメンバーはぐったりと横たわっていた。

「ああっ、どうしたんですか? 今も何か攻撃があったようでした」
「ごめん。攻撃じゃないんだ」

イエローシャドウがゆっくりと身体を起こす。

「俺たち自分で抜いたんだ。その、ごめん、精液が君の方に飛んでしまった」
「え! せ、精液……」

グリーンシャドウが大きくため息をつきマスクを取ると、自分の股間の上に置く。

「これしか方法がなかった。あのまま我慢し続けると、もしかしたら君を襲ってしまっていたかもしれない」
「そう、だったんですか……」

催淫剤のせいで性欲をいきなり高められた彼らは自分たちで自慰行為を行い、解消させたのだった。
確か緑丸さんのおじいさんが言っていた。『自慰行為でなんとかなる』と。
さすがはシャドウファイブと感心しているとホワイトシャドウが声を上げる。

「だめだ。またっ!」

みんな私に気を使ってマスクを破けた股間に当てているが、どうやらまた強く起立始めているらしい。

「ピンクの時は、3回だった、な」
「う、ん。後2回抜けばなんとか、なるか」
「あ、うっ、ふっ」

私はみんなの行為を直視できず、背を向けて終わるのを静かに待つ。どうかみんな早くすっきりしますように。
しばらくしてもなかなか終わらず心配していると、グリーンシャドウが呻くようにつぶやいた。

「これは……。改良されてる、ふぅ。同じ刺激じゃ、ふっ、うっ、イケない……」
「だ、よな……」
「ちっとも出せる気配が、な、い」

聞き耳を立てていると、どうやら同じ刺激では射精することが不可能らしい。なんてひどい催淫剤を作るんだろう。どうしてこんなことをするんだろう。ブラックシャドウに激しい憤りを感じ、またメンバーが心配になる。

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