逆ハー戦隊シャドウファイブ
第2章 2 歓迎会
「ああー。俺たちがあいつ倒すのに時間かけすぎちゃったなあ」
「ほんと、ごめん! 桃香ちゃん、俺たちのせいだよねえ」
「いえっ、そ、そんな。誰のせいでもないですよ。ちょっと私がぼんやりしてて。安心しきってたんだと思います。結婚すると思って」
そう。自分もいけなかった。達矢が最初、麻衣と一緒に帰ることになった時、私にも一緒に帰ろうと話してきたのに、まったく反対方向であったため、断ってしまったのだ。まさか麻衣が達也を好きだったなんてこれっぽっちも気づかなかったし、単純に後輩を無事送ってねと笑顔で見送っていた。
「桃香ちゃんって、ちょっとそういうことに疎そうだなあ」
童顔で少年のようなのに白亜さんは大人っぽいことを言い出す。
「そうですね。私、ちょっとのろいんですよね」
「だめだよ? 今度はちゃんと狙っていかないと。形が決まってたってさ、奪いにかかる子はがつがつ来るからね」
「は、はい」
白亜さんは美容師で何人もの女性を相手にしているため、そういう事がよくわかるのだという。しかも、彼氏がいても白亜さんにアプローチをしてくる女性も多数とか。
「白亜はモテモテだからなあ」
にやにやする黄雅さんに「好みじゃないタイプにもててばっかだよー」と言い、グリーンシャドウこと高橋緑丸に向けて「緑丸のほうがもててるよな」と話を振る。
緑丸さんは静かに「そうかな」と微笑んだ。
大柄で物静かでまるで大木のようなリラックスを与えてくれるような人で、そばにいるとほっとする。
「ほんと、ごめん! 桃香ちゃん、俺たちのせいだよねえ」
「いえっ、そ、そんな。誰のせいでもないですよ。ちょっと私がぼんやりしてて。安心しきってたんだと思います。結婚すると思って」
そう。自分もいけなかった。達矢が最初、麻衣と一緒に帰ることになった時、私にも一緒に帰ろうと話してきたのに、まったく反対方向であったため、断ってしまったのだ。まさか麻衣が達也を好きだったなんてこれっぽっちも気づかなかったし、単純に後輩を無事送ってねと笑顔で見送っていた。
「桃香ちゃんって、ちょっとそういうことに疎そうだなあ」
童顔で少年のようなのに白亜さんは大人っぽいことを言い出す。
「そうですね。私、ちょっとのろいんですよね」
「だめだよ? 今度はちゃんと狙っていかないと。形が決まってたってさ、奪いにかかる子はがつがつ来るからね」
「は、はい」
白亜さんは美容師で何人もの女性を相手にしているため、そういう事がよくわかるのだという。しかも、彼氏がいても白亜さんにアプローチをしてくる女性も多数とか。
「白亜はモテモテだからなあ」
にやにやする黄雅さんに「好みじゃないタイプにもててばっかだよー」と言い、グリーンシャドウこと高橋緑丸に向けて「緑丸のほうがもててるよな」と話を振る。
緑丸さんは静かに「そうかな」と微笑んだ。
大柄で物静かでまるで大木のようなリラックスを与えてくれるような人で、そばにいるとほっとする。