逆ハー戦隊シャドウファイブ
第17章 17 ピンクシャドウ対ブラックシャドウ
「ま、まって。ブラックシャドウ」
「んん? なんだ?」
「あの、もう身体が、疼いて、お願いどうにかしてください」
「クックク。自分で慰めてはどうかね?」
「手が、動かせなくて、だめなんです。もう、ほんとに、おかしくなりそう」
「ふんっ。まったく自業自得だというのに、女ってやつは手がかかる」
「フェミニスト、なんじゃ」
「まあ、そうだ。解毒剤をやるから待っていろ」
「ありがとうございます」
黒衣のポケットをカサカサまさぐり、小さな小瓶を取り出すと、ポンっと蓋を開け私の方に持ってくる。
「ほら」
「あ、あの、持てないです」
「ちっ」
ブラックっシャドウは面倒くさそうに、小瓶を私の口元にあてる。勿論、私は上手く飲めないふりをしてこぼす。
「だらしないやつだ。ちゃんと飲むんだ」
「あ、はい、すみません」
さすがに2本こぼしたので、3本目はちゃんと飲まないと、わざとだとばれてしまうだろう。これで30分以上時間を稼げたはず。
3本目の小瓶の蓋を開け、ブラックシャドウの方も今度こそ飲ませようと、私の頭を膝に乗せ、顔を固定した。そこで初めて彼の顔がはっきり見えた。
三日月眉に、あっさりとした真黒の瞳を濃いまつ毛が縁取っている。鼻筋は高く、口元はシャープだ。 シャドウファイブのメンバーに負けずとも劣らないイケメンだった。
なんでこんなにかっこいい人が悪いことするんだろう。普通正義の味方側なのではないだろうか。
「そうだ、ちゃんと飲め」
「ん、んん、うんっ」
「今度はちゃんと飲めたようだな」
少しだけこぼれた唇の端の液を、ブラックシャドウは親指で拭い、私の唇に擦り付ける。横暴な言動と裏腹に彼の態度や手付きは優しい。
本当はいい人なのではないだろうか。だって本当に悪人だったら、私をこんな風に優しく扱ったりしないと思う。
やろうと思えば暴力で私を痛めつけ、肉体を征服しようとすることだってできるだろう。
もしかしたら単純に私では、そんな気も起こさせないだけかもしれない。
「美味し……」
思わずブラックシャドウの親指に吸い付いてしまう。解毒剤は蜂蜜のように甘く美味しい。ここまで味付けする必要があるのかと思うほどだ。ブラックシャドウが私をじっと見ている。
もう催淫剤の効果は消えてくるはずなのに、また身体の奥が疼き始めていた。
「んん? なんだ?」
「あの、もう身体が、疼いて、お願いどうにかしてください」
「クックク。自分で慰めてはどうかね?」
「手が、動かせなくて、だめなんです。もう、ほんとに、おかしくなりそう」
「ふんっ。まったく自業自得だというのに、女ってやつは手がかかる」
「フェミニスト、なんじゃ」
「まあ、そうだ。解毒剤をやるから待っていろ」
「ありがとうございます」
黒衣のポケットをカサカサまさぐり、小さな小瓶を取り出すと、ポンっと蓋を開け私の方に持ってくる。
「ほら」
「あ、あの、持てないです」
「ちっ」
ブラックっシャドウは面倒くさそうに、小瓶を私の口元にあてる。勿論、私は上手く飲めないふりをしてこぼす。
「だらしないやつだ。ちゃんと飲むんだ」
「あ、はい、すみません」
さすがに2本こぼしたので、3本目はちゃんと飲まないと、わざとだとばれてしまうだろう。これで30分以上時間を稼げたはず。
3本目の小瓶の蓋を開け、ブラックシャドウの方も今度こそ飲ませようと、私の頭を膝に乗せ、顔を固定した。そこで初めて彼の顔がはっきり見えた。
三日月眉に、あっさりとした真黒の瞳を濃いまつ毛が縁取っている。鼻筋は高く、口元はシャープだ。 シャドウファイブのメンバーに負けずとも劣らないイケメンだった。
なんでこんなにかっこいい人が悪いことするんだろう。普通正義の味方側なのではないだろうか。
「そうだ、ちゃんと飲め」
「ん、んん、うんっ」
「今度はちゃんと飲めたようだな」
少しだけこぼれた唇の端の液を、ブラックシャドウは親指で拭い、私の唇に擦り付ける。横暴な言動と裏腹に彼の態度や手付きは優しい。
本当はいい人なのではないだろうか。だって本当に悪人だったら、私をこんな風に優しく扱ったりしないと思う。
やろうと思えば暴力で私を痛めつけ、肉体を征服しようとすることだってできるだろう。
もしかしたら単純に私では、そんな気も起こさせないだけかもしれない。
「美味し……」
思わずブラックシャドウの親指に吸い付いてしまう。解毒剤は蜂蜜のように甘く美味しい。ここまで味付けする必要があるのかと思うほどだ。ブラックシャドウが私をじっと見ている。
もう催淫剤の効果は消えてくるはずなのに、また身体の奥が疼き始めていた。