逆ハー戦隊シャドウファイブ
第18章 18 ブラックシャドウの正体
「あの爆発の日はとても乾いた日だったな……」
レッドが話し始める。
――研究所の爆発はとても規模の大きなものだった。爆発する前、黒彦さん以外のメンバーはそれぞれ恋人とランチを取っていた。研究所自体は小さく町から離れていて過疎な場所にあった。相当、離れた場所でランチをしていたにもかかわらず、地響きがし、ドンと音がする方向は研究所の方で黒煙が立っていた。急いで戻るとそこはもう焼野原だった。
そしてそばに黒彦さんの恋人で同じ研究員のイサベルが、彼の焼け焦げて血まみれの白衣を抱いて泣いていた。
「おい! 待て!」
話の途中でブラックっシャドウが遮る。
「なんだ」
「イサベルが恋人ってなんだよ」
「え。そのままだけど」
「俺はイサベルと実験パートナーだっただけで、恋人関係じゃないぞ」
ブラックシャドウの言葉にメンバーは騒然とする。
「イサベルが言ってたけど。黒彦とそのうち結婚するって」
「そもそも付き合ってなどいない!」
「そうなのか。でも仲良く一緒に過ごしていただろう」
「彼女はスペイン語が話せる俺と母国語で話したかっただけだ。俺以外スペイン語話せる奴がいなかったから」
「ああ、確かに俺たちは英語だけだったからなあ」
どこも言葉の壁は大きい。日本語同士でさえもそうだ。
「俺はちょうど研究所から少し離れていて爆風にやられたんだ。しかも白衣はホットドック食べる前にケチャップを飛ばしたから着ていなかった」
「あれ、ケチャップなの?」
「ちっ……」
レッドが話し始める。
――研究所の爆発はとても規模の大きなものだった。爆発する前、黒彦さん以外のメンバーはそれぞれ恋人とランチを取っていた。研究所自体は小さく町から離れていて過疎な場所にあった。相当、離れた場所でランチをしていたにもかかわらず、地響きがし、ドンと音がする方向は研究所の方で黒煙が立っていた。急いで戻るとそこはもう焼野原だった。
そしてそばに黒彦さんの恋人で同じ研究員のイサベルが、彼の焼け焦げて血まみれの白衣を抱いて泣いていた。
「おい! 待て!」
話の途中でブラックっシャドウが遮る。
「なんだ」
「イサベルが恋人ってなんだよ」
「え。そのままだけど」
「俺はイサベルと実験パートナーだっただけで、恋人関係じゃないぞ」
ブラックシャドウの言葉にメンバーは騒然とする。
「イサベルが言ってたけど。黒彦とそのうち結婚するって」
「そもそも付き合ってなどいない!」
「そうなのか。でも仲良く一緒に過ごしていただろう」
「彼女はスペイン語が話せる俺と母国語で話したかっただけだ。俺以外スペイン語話せる奴がいなかったから」
「ああ、確かに俺たちは英語だけだったからなあ」
どこも言葉の壁は大きい。日本語同士でさえもそうだ。
「俺はちょうど研究所から少し離れていて爆風にやられたんだ。しかも白衣はホットドック食べる前にケチャップを飛ばしたから着ていなかった」
「あれ、ケチャップなの?」
「ちっ……」