逆ハー戦隊シャドウファイブ
第22章 22 逆ハー戦隊の解散
厨房に戻ると赤斗さんがふんわり焼き上がったスポンジケーキに、シロップをかけている。
「わぁ、美味しそう!」
「ババっていうケーキ。シロップにラム酒が入ってるんだよ」
「へえー」
「黒彦の好物なんだ。今度作り方教えるね」
「はい、おねがいします。あ、もうみんな揃いました」
「ん。じゃ、ワイン持っていくから席に着いてて」
「はい」
甘い香りを放つケーキを運び、黒彦さんの目の前に置くと彼は嬉しそうに目を輝かせた。私は黒彦さんのはす向かいで、青音さんの隣に座る。
「おまたせ。さ、ワインで乾杯しよう」
綺麗なルビー色のワインがグラスに注がれ、乾杯する。
「乾杯!」
「かんぱーい!」
「さ、どんどん食べて」
黒彦さんはワインを一口飲むと「うまいな」と呟き、そしてまずババに手を付ける。
「さきにパスタ食べろよ。伸びちゃうだろー」
白亜さんが取り分けて黒彦さんに渡す。
「ん。ありがと」
「どうせ、仙種食べて過ごしてたんだろ」
「まあな」
「センシュ?」
「ああ、仙種っていうのはね。俺たちが開発していた非常食。一粒くらいで一日の栄養と満腹感を得られる優れものさ」
「へええー」
どこかで聞いたことがあるような食べ物だ。豆だったかなと思っていると、青音さんが「これからどうする?」と黒彦さんに尋ねていた。
「もう研究に戻るつもりもないしな。細々と本屋始めるかな」
「そうか。それがいいかもな」
「わぁ、美味しそう!」
「ババっていうケーキ。シロップにラム酒が入ってるんだよ」
「へえー」
「黒彦の好物なんだ。今度作り方教えるね」
「はい、おねがいします。あ、もうみんな揃いました」
「ん。じゃ、ワイン持っていくから席に着いてて」
「はい」
甘い香りを放つケーキを運び、黒彦さんの目の前に置くと彼は嬉しそうに目を輝かせた。私は黒彦さんのはす向かいで、青音さんの隣に座る。
「おまたせ。さ、ワインで乾杯しよう」
綺麗なルビー色のワインがグラスに注がれ、乾杯する。
「乾杯!」
「かんぱーい!」
「さ、どんどん食べて」
黒彦さんはワインを一口飲むと「うまいな」と呟き、そしてまずババに手を付ける。
「さきにパスタ食べろよ。伸びちゃうだろー」
白亜さんが取り分けて黒彦さんに渡す。
「ん。ありがと」
「どうせ、仙種食べて過ごしてたんだろ」
「まあな」
「センシュ?」
「ああ、仙種っていうのはね。俺たちが開発していた非常食。一粒くらいで一日の栄養と満腹感を得られる優れものさ」
「へええー」
どこかで聞いたことがあるような食べ物だ。豆だったかなと思っていると、青音さんが「これからどうする?」と黒彦さんに尋ねていた。
「もう研究に戻るつもりもないしな。細々と本屋始めるかな」
「そうか。それがいいかもな」