逆ハー戦隊シャドウファイブ
第23章 23 黒曜書店
「好きにしたらいい」
「……。やっぱり私の事、嫌ってますか?」
勇気を振り絞って尋ねる。シーンとした無音の世界がこわい。
「いや、嫌ってなどいない」
「よかった。嫌われてると思ってたから」
黒彦さんがスッと、息がかかるほど近くにやってきた。
「お前の事をすごく意識している。嫌ってなどいない。むしろ逆だ」
「え……。それって」
嫌いの逆って確か好きじゃないかな?
「好きだ。たぶん」
「たぶんでもいいです。私も黒彦さんのことが好きなんです。そばにいたいんです」
思わず興奮して口走ってしまった。
更に沈黙が始まったが、黒彦さんはそっと手を私の頬にのばし、あごに指を添えすっと上を向かせる。
「あ……」
温かい唇がそっと触れる。私は目を閉じて彼の動きを待つが「だめだ」と呟き、黒彦さんはすぐに甘美な時間を終わらせてしまった。
「だめ、ですか……」
「すまない。不安でこれ以上進めない」
「え? 不安って?」
今、お互いの気持ちを確かめ合ったのではないのだろうか?どうして?
「この気持ちは本物ではないかもしれない。お前もイベントが多すぎて勘違いしているだけかもしれない」
「そんなっ」
「もしも俺がシャドウファイブで、他のやつがブラックシャドウだったら、そいつを好きになっていたかもしれないだろう」
「ええー……」
一体何を言い出すのだろう。やっと自分の恋心に気づいたと思ったら否定されてしまった。
「……。やっぱり私の事、嫌ってますか?」
勇気を振り絞って尋ねる。シーンとした無音の世界がこわい。
「いや、嫌ってなどいない」
「よかった。嫌われてると思ってたから」
黒彦さんがスッと、息がかかるほど近くにやってきた。
「お前の事をすごく意識している。嫌ってなどいない。むしろ逆だ」
「え……。それって」
嫌いの逆って確か好きじゃないかな?
「好きだ。たぶん」
「たぶんでもいいです。私も黒彦さんのことが好きなんです。そばにいたいんです」
思わず興奮して口走ってしまった。
更に沈黙が始まったが、黒彦さんはそっと手を私の頬にのばし、あごに指を添えすっと上を向かせる。
「あ……」
温かい唇がそっと触れる。私は目を閉じて彼の動きを待つが「だめだ」と呟き、黒彦さんはすぐに甘美な時間を終わらせてしまった。
「だめ、ですか……」
「すまない。不安でこれ以上進めない」
「え? 不安って?」
今、お互いの気持ちを確かめ合ったのではないのだろうか?どうして?
「この気持ちは本物ではないかもしれない。お前もイベントが多すぎて勘違いしているだけかもしれない」
「そんなっ」
「もしも俺がシャドウファイブで、他のやつがブラックシャドウだったら、そいつを好きになっていたかもしれないだろう」
「ええー……」
一体何を言い出すのだろう。やっと自分の恋心に気づいたと思ったら否定されてしまった。