逆ハー戦隊シャドウファイブ
第3章 3 ヘアーサロン・パール
「まずはこうやって、全体を優しくもんでリラックス効果と――」
「ふぁっ、は、はい」
あまりの気持ち良さにうっとりし、これが研修だと忘れてしまうことろだった。やっぱりガーゼを掛けておいてもらって良かったと思う。きっととてもだらしない表情になっているだろうから。
耳の後ろとうなじを撫でられて、背中のゾクゾクがますますひどくなる。
「頭の形がきれいだね」
「え、あ、そうですか。ありがとうございます」
気持ちいい指使いと、甘い声で褒められて、もうすっかりシャンプーの域は越え、これはエステだと思う。ああ、もう声が出ちゃう、というところで、シャワー音が聞こえ始めた。ほっとするような残念のような。
頭にタオルを巻かれ身体を起こされると、すごく頭が軽いことに気づく。
「うわっ。軽い!」
「フフッ」
白亜さんのいたずらっぽい微笑みにドキリとしていると、明美さんが「白亜、シャンプー上手いでしょー?」と声を掛けてくる。
「上手なんてものじゃなかったです。びっくりしちゃった」
「どうかな? 少しはわかった?」
「んー……」
説明は分かったけど、できるかどうかはまた別の話で、自信はない。
「じゃ、ブローを母さんにしてもらって、今度は桃が母さんをシャンプーしてやって」
「は、はい」
「母さん、そろそろ予約客来るから、あとお願い」
「ええ。じゃあ桃香ちゃん、こっちきてね」
「はい」
「ふぁっ、は、はい」
あまりの気持ち良さにうっとりし、これが研修だと忘れてしまうことろだった。やっぱりガーゼを掛けておいてもらって良かったと思う。きっととてもだらしない表情になっているだろうから。
耳の後ろとうなじを撫でられて、背中のゾクゾクがますますひどくなる。
「頭の形がきれいだね」
「え、あ、そうですか。ありがとうございます」
気持ちいい指使いと、甘い声で褒められて、もうすっかりシャンプーの域は越え、これはエステだと思う。ああ、もう声が出ちゃう、というところで、シャワー音が聞こえ始めた。ほっとするような残念のような。
頭にタオルを巻かれ身体を起こされると、すごく頭が軽いことに気づく。
「うわっ。軽い!」
「フフッ」
白亜さんのいたずらっぽい微笑みにドキリとしていると、明美さんが「白亜、シャンプー上手いでしょー?」と声を掛けてくる。
「上手なんてものじゃなかったです。びっくりしちゃった」
「どうかな? 少しはわかった?」
「んー……」
説明は分かったけど、できるかどうかはまた別の話で、自信はない。
「じゃ、ブローを母さんにしてもらって、今度は桃が母さんをシャンプーしてやって」
「は、はい」
「母さん、そろそろ予約客来るから、あとお願い」
「ええ。じゃあ桃香ちゃん、こっちきてね」
「はい」