逆ハー戦隊シャドウファイブ
第3章 3 ヘアーサロン・パール
明美さんにブローをしてもらい、重たい髪がふわりと軽くなる。こんなに髪の状態がいいなんて初めてだ。
「さて、じゃ、わたしの髪、洗ってもらうわね」
「わかりました!」
明美さんをシャンプー台に寝かせ、白亜さんにされたようにシャンプーを始めるべく、髪を濡らす。明美さんの髪はショートで白亜さんと同じように癖があり色も薄い茶色だ。そのせいか所々白髪交じりだが全然目立たない。
シャンプー剤を手に出すと、綺麗なはちみつ色でおいしそうだなあと思った。
「どうでしょうか?」
「うんうん。なかなか筋がいいわよ。もうちょっと力が入っても大丈夫よ」
「はいっ」
恐る恐る洗っていると明美さんからそんな指摘を受け、私はもう少ししっかり揉むようにした。
「そうそう。いい、いい。桃香ちゃんは、さっきは静かだったけど我慢強いわねえ。みんなもっとすごいのよ?」
「え? 何が凄いんですか?」
「うふふっ。白亜にシャンプーされるとみんな発情期のネコみたいにフーフー言うのよ」
「ええっ!?」
「まあ、今はシャンプーするのほとんどわたしなんだけどね」
「そうなんですかあ」
シャンプーを終え、タオルで手を拭いていると、手の甲がしっとりしていることに気づいた。
「あれ? シャンプーの前よりなんかしっとりしてる」
「でしょでしょ。実はうちのシャンプーは白亜のお手製なのよ」
「お手製?」
「えーっとなんだっけ研究所で化学の研究してたんだっけ? よくわからないけど。環境にも肌にもいいシャンプー作ってくれたのよ。販売は出来ないみたいだけど」
「すごーい!」
今は美容師だけど白亜さんはシャドウファイブのメンバーで元化学者で、薬品のエキスパートでもあるのだ。以前やっつけたスライミー怪人のウォッシャー液は彼の開発したものみたい。明美さんは彼の事をどこまで知っているのかよくわからないが、明るく屈託ない。
「さて、じゃ、わたしの髪、洗ってもらうわね」
「わかりました!」
明美さんをシャンプー台に寝かせ、白亜さんにされたようにシャンプーを始めるべく、髪を濡らす。明美さんの髪はショートで白亜さんと同じように癖があり色も薄い茶色だ。そのせいか所々白髪交じりだが全然目立たない。
シャンプー剤を手に出すと、綺麗なはちみつ色でおいしそうだなあと思った。
「どうでしょうか?」
「うんうん。なかなか筋がいいわよ。もうちょっと力が入っても大丈夫よ」
「はいっ」
恐る恐る洗っていると明美さんからそんな指摘を受け、私はもう少ししっかり揉むようにした。
「そうそう。いい、いい。桃香ちゃんは、さっきは静かだったけど我慢強いわねえ。みんなもっとすごいのよ?」
「え? 何が凄いんですか?」
「うふふっ。白亜にシャンプーされるとみんな発情期のネコみたいにフーフー言うのよ」
「ええっ!?」
「まあ、今はシャンプーするのほとんどわたしなんだけどね」
「そうなんですかあ」
シャンプーを終え、タオルで手を拭いていると、手の甲がしっとりしていることに気づいた。
「あれ? シャンプーの前よりなんかしっとりしてる」
「でしょでしょ。実はうちのシャンプーは白亜のお手製なのよ」
「お手製?」
「えーっとなんだっけ研究所で化学の研究してたんだっけ? よくわからないけど。環境にも肌にもいいシャンプー作ってくれたのよ。販売は出来ないみたいだけど」
「すごーい!」
今は美容師だけど白亜さんはシャドウファイブのメンバーで元化学者で、薬品のエキスパートでもあるのだ。以前やっつけたスライミー怪人のウォッシャー液は彼の開発したものみたい。明美さんは彼の事をどこまで知っているのかよくわからないが、明るく屈託ない。