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逆ハー戦隊シャドウファイブ

第4章 4 初出動!

ムキムキ怪人はまた別の男を捕まえ、高い高いをし、「マダ、ホソーイ!」と言っている。
ブルーシャドウが「あいつ、男のほうがいいんじゃないのか?」と言い始めた。

「男? それならシャドウファイブほとんど男じゃん」
「うーん」

寝ている男を介抱しながら、私は今日の人たちはみんな裸みたいな軽装で寒くないのかなと思い「今日って寒いですよね。こんなに薄着じゃなくても」と呟くと、ホワイトシャドウがハッと「肉か!」と叫んだ。

「肉か! 筋肉か!」
「たぶんそうだ。グリーン、ちょっと腕だけまくって怪人に見せてやってくれ」
「ああ、そうしてみるか」

グリーンシャドウがスーツの袖をまくり上げ、ノースリーブのような形にする。この特殊な強化スーツは打撃や温度差に強いだけでなく伸縮も自在なのだ。
ムキムキ怪人ほどではないが、逞しく、筋肉質で立派なグリーンシャドウの腕がむき出しになる。

「フシュウウウウっ!」

グリーンシャドウに気づいた怪人が、やはり男を放り出しこちらへ向かってくる。投げ出された男はレッドシャドウが受け止めた。

「あ、ありがとうございます。レッドシャドウ!」
「平気?」
「はい! ぼ、僕、応援してます!」
「ありがとう。危ないからもう帰りなさい」
「はい!」

軽装の男はダメージが少なかったようで、よろけながらも急いで立ち去った。

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