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逆ハー戦隊シャドウファイブ

第1章 1 入隊

 跡形もなくなりシャドウファイブは手を高く上げ、5人すべての手を重ねる。

「みんなは1人のために! 1人はみんなのために!」

 どこかで聞いたことのある言葉だが、怪人に勝利し、私はほっとして拍手した。するとシャドウファイブが全員一斉にこちらを向き、やってくる。

「あ、ありがとうございました!」
「ん。いいんだ。だがピンクの事を誰にも言わないでもらえるかな」

 リーダーのレッドが頼んできた。

「もちろんです!」

 さすがに私もピンクが男ですなんてツィートしたりしない。しかしピンクが「でもさー。そんなん口約束じゃん」と心配そうに言いだした。
 ブルーも「確かにもうピンクの噂が出てる。バストが不自然だって」と同調している。

「ここまでポロリしたの初めてだよなあ」

 イエローも不安げで、グリーンも黙って俯いている。

「あ、あの、大丈夫ですよ。ピンクシャドウはいるだけで、モチベあがる存在ですし、そこまでおっぱい大きくしなくてもいいんじゃないかなーって」

 私の言葉に5人はぱっと明るい様子を見せる。表情は見えないけれど。

「そうか、そうだよな。ピンクってさ、そもそも戦わなくてよくないか?」
「そうだよなあー。確かに」
「君、いい事いうねえ。名前は?」

「あ、はい。鈴木桃香 《すずき ももか 》です」
「へえー、桃香ちゃんね。お仕事はなに?」

「前のとこやめて探してるところなんです」
「へえっ! おい、聞いたか?」

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