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逆ハー戦隊シャドウファイブ

第7章 7 再会

どうやら私と中村達矢が付き合っていたことを知っていた先輩が私の退職後、吉田麻衣を略奪した女だと冷たく接していたようだ。彼女が辛い思いをしたことを聞いても、あまり胸がスカッとすることはなかった。ピンクシャドウになる前なら、いい気味だと思ったかもしれない。でも今は、シャドウファイブの平和を守りたい気持ちがうつってきているのか、誰かが辛い思いをするのは嫌だなと思う。

「あ、は、はやく帰らなきゃ。きっと熱が上がってる!」
「平気?」
「はい。もうそこのアパートだから」
「ん」
「ありがとうございました! さよなら!」

急いでかけていく吉田麻衣の後姿を見つめる。なんだか本当に終わったなあと感じて車に戻った。

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