
女子高生香織の痴漢列車
第2章 慰めと目覚め:トイレにて
「良かった、空いてる」
改札脇に空いている多目的トイレを見つけ、香織はほっとしながら中へ滑り込んだ。最近の多目的トイレはなかなか設備も充実していて、大概のところには赤ちゃん連れの人のためのおむつ交換台がある。そこへ荷物を置くと、香織は濡れたスカートに手をかけた。
(うわぁ、思っていたよりびしょびしょだなぁ……)
この液体がおしっこなのか、あるいは潮と呼ばれるものなのか、それを判別するだけの知識も経験も香織にはなかったが、いずれにせよ公衆の面前で漏らしてしまったのはショックだった。
改めて痴漢魔の男に対する怒りが沸沸と湧いてくる。そしてその怒りは、おそらく何人かは気付いていただろうに香織を助けようとしなかった他の乗客たちや、なにより男に好きなように弄ばれるがままで、一切抵抗できなかった自分自身にも向かっていた。
(あー、悔しいっ!)
脱いだパンツをビニール袋に投げつける。ベシャッという音を残してパンツは既に入れてあったスカートの影へと消えていった。
改札脇に空いている多目的トイレを見つけ、香織はほっとしながら中へ滑り込んだ。最近の多目的トイレはなかなか設備も充実していて、大概のところには赤ちゃん連れの人のためのおむつ交換台がある。そこへ荷物を置くと、香織は濡れたスカートに手をかけた。
(うわぁ、思っていたよりびしょびしょだなぁ……)
この液体がおしっこなのか、あるいは潮と呼ばれるものなのか、それを判別するだけの知識も経験も香織にはなかったが、いずれにせよ公衆の面前で漏らしてしまったのはショックだった。
改めて痴漢魔の男に対する怒りが沸沸と湧いてくる。そしてその怒りは、おそらく何人かは気付いていただろうに香織を助けようとしなかった他の乗客たちや、なにより男に好きなように弄ばれるがままで、一切抵抗できなかった自分自身にも向かっていた。
(あー、悔しいっ!)
脱いだパンツをビニール袋に投げつける。ベシャッという音を残してパンツは既に入れてあったスカートの影へと消えていった。
