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女子高生香織の痴漢列車

第1章 女子高生香織の痴漢列車:起

 限界以上に緊張し切った風船は一気に破裂した。

「イヤっ! 来るっ! 来ちゃう! あっ! あぁっ! あ……あぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

 電車がホームに停車すると同時に、香織は絶頂した。
 ウソ……。何なのこれ。わたしはこんなの知らない……。イクってこと? わたしイカされちゃったの? こんな好きでもない男の手で……。
 身体の奥底から迫りくる奔流が香織の意識を飲み込み押し流す。腰が何度も跳ね上がり、足の力が抜けそうになる。太ももを生暖かい液体が伝うのを感じた。

 その後、どうやって電車を降りたのかよく覚えていない。気付いた時、香織は駅のホームに鞄を抱えて座っていた。電車が停まってから時間が経ったらしく、周囲の人はまばらだ。
 幸いにもさっきまでの痴漢男は周りに見えなかった。
 下着やスカート、下半身がぐっしょりと濡れてしまっていることに気づく。香織は濡れた服を着替えるため、駅のトイレに向かうのだった。

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