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女子高生香織の痴漢列車

第3章 囚われの

『あっ、あっ、あっ、あんっ、あぁんっ、あんっ!』

 小さな画面の中では、一人の少女が夢中で秘部を刺激していた。頬は紅潮し、力なく開いた口からはよだれが垂れている。ジュボジュボと指を引き抜くたびにぬらぬらと卑猥に光る液体が漏れだす。
 やがて、

『っ! 来る……来ちゃうっ! あっ、イクっ、イクっ! イクイクイクぅ〜〜〜!!!』

 彼女は一際高く叫ぶと、下半身を大きく痙攣させ、透明な液体を大量に噴き出した。
 ぐったりとして細かく震えているその少女は、どこからどう見ても香織本人に見えた。

「な……これは、どうして……?」

 驚愕して目を見開く香織に、恒はニタァといやらしく笑った。

「あのトイレにはカメラを置いていたんだ。映像を確認してみて、驚いたよ。まさか香織ちゃんがこんな淫らな事をしている映像が撮れているとは……」

「最低ね、あなた」

 怒りを覚え、香織は相手を睨みつける。

「ヒヒ……、この映像には毎晩、お世話になっているよ……」

 恒は下衆な笑いを引っ込め、

「さて、この映像をどうするかだけどねぇ」

「盗撮は犯罪ですよ。すぐ消してください。さもないと……」

 語気を強める香織を、恒は馬鹿にしたように見下す。

「なんだい、警察に言うのかい? でもそれよりも香織ちゃんの恥ずかしい映像が全世界に流れる方が早いよ?」

「くっ……」

 しばらく恒を睨んでいた香織は、やがてそっと目を伏せた。

「わかったわ。警察には言わない。だからその代わりにもう盗撮はやめて。その映像も消してください」

 恒の瞳が邪悪に光った。

「香織ちゃんは何もわかっていないね。自分がそんな交換条件を出せるような立場にいると思う?」

「……」

「映像を消して欲しかったらせめて僕の言うことをなんでも一つ聞くとか、そのくらいはやらないと」

「卑怯だわ、そんなの」

「なんとでも言うがいいさ。僕の方が強い立場にあることは変わらないから。まぁ、自分の痴態をいろんな人に見られてもいいならどうぞ」

 ニヤニヤと笑みを浮かべて自分を見つめる恒を前にして香織はしばらく考えたが、この状況を打開できる案が浮かぶわけでもなく、肩を落として声を絞り出すはめになった。

「わ、わかったわ。あなたの言うことを何でも一つだけ聞くから。だからその映像を消してください……」

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