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マックの女

第1章 自動車販売店入社

 大手自動車販売会社に採用されたばかりの新人セールスマン大川誠一は、鉛のように重くなった足を引きずりながら歩いていた。この日も朝から歩き回っているのに、自動車が1台も売れていない。簡単に売れる金額のものではないことは分かっていたが、これほど、売れないものとは思っていなかった。
 会社の研修から一ヶ月が過ぎたというのに、嫌になるほど足が重い。
「ああ-、早く売りたい 」
 しかし、売れないまま、5月のゴールデンウイークが過ぎた。

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