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マックの女

第2章 ファーストフード店マクド鳴門にて

「お客さん、」
 誠一ははっと我に返った。ゆかりがきちんとしたユニフォームを着て誠一の前に立っていた。やはり今までのことは妄想だったのか。ゆかりがピッチャーを持って立っていた。
「お水いかがですか? 」
「あ、ありがとう、いただこう」
 誠一はゆかりの顔を見つめた。ゆかりが手に持っていたピッチャーを胸に抱えた。
「あたし、胸がキュンとして苦しいの。変な声を出していたの、気づかれましたか? 」
 誠一は今の妄想で夢精した感覚があった。手でペニスを上からそっと押さえる。案の定、パンツの中が濡れている感覚があった。
「……あ、あのう、誰にも言わないでくださいね……」
 誠一は自分が変な声を出していたと言われるなら分かるが、何かゆかりの言っていることが意味不明だった。そう言うゆかりを見ると、スカートの中から透明の液体が膝のあたりまで垂れているのが見えた。太陽の光が当たりキラキラ光っていた。桃色に紅潮した太ももが綺麗に輝いている。
「……きみ、それ……」
 誠一は思わず声を出してゆかりの足を見つめた。その仕草にゆかりは顔を赤くした。
「いや、……恥ずかしいわ、あたし、ほんとうに……」
「……一体、ど、どういうことだい? 」
 誠一はゆかりの言葉に慌てた。
「あたし、どうかしちゃったんです。もう、足、がくがくで、そこに座らしてもらっていいですか? 」
 ゆかりが誠一のテーブルの前に座った。片手で胸を押さえ、片手でスカートの中に手を入れてオナニーを始めた。
「あたし、妄想壁があって… 今まで、あなたに感じちゃっていたんです。お願い……見ててください、あたしのオナニー…… 」
 誠一は生唾を飲んでゆかりの行為を見つめた。誠一もズボンのチャックを下ろすと、ペニスをひねり出す。
「ゆかり…… 僕も一緒に行くからね」
 ゆかりは口をわずかに開けて舌を出して唇を嘗めた。
「もう、よく分かりませんね、僕たち? 」
 こうして二人の妄想はネバーエンディングストーリーとして続く。

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