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エイリアンの女

第2章 アパート

「ねえ、真琴何考えてんの?」
 ベッドの上で、横になったままの由美子が、隣で真琴の顔を見ていた。由美子の体はどう見ても、人間と変わらなかった。真琴が付き合った女の中では格別に美人で、セックスの相性も抜群だった。ただ、エイリアンということを除けばだが。

 あの事故の夜から3日が経った。由美子は真琴を監視するためと言って、真琴の部屋に居座っていた。
「ねえ、お腹すいちゃった。しよっか?」
 そう言った由美子が真琴の中心に手を這わせてきた。真琴の中心がむくむくとまた大きくなっていく。そう、由美子に包まれたときの快感を思い出すと、どんなに疲れていても固くなってしまう。エイリアンとセックスしているのは自分くらいだろう、そう思った。由美子と出会ってから、暇さえあればセックスしている。由美子にとって、このセックスが主食らしい。由美子に言わせれば、効率的にエネルギーを補給できて手っ取り早いそうだ。人間のザーメンは美味らしく高カロリーでもあるという。由美子は先遣隊で、まもなく、本隊が大挙してやってくるという。このことは秘密にしなければいけない、と最初の晩に由美子から念を押されていた。エイアンの女は地球の男をすぐに吸収し、虜にしてしまうだろう。そのために、静かに地球に侵略する必要がある。波風を立てて欲しくないと念を押された。もし裏切れば、最悪の結果になると言われた。
 真琴は日が経つにつれ、恐怖心が消えていった。すると、由美子の話に引っかかるものを感じた。

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