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エイリアンの女

第2章 アパート

「…でも、なんであの道をいつも走ってたの? 君は先遣隊なんだろ? 」
「何のこと? 」
「君と、最初に出会った夜のことだよ」
「ああ、あの日? よく走ってたの、あの道」
「よく走ってたって? あの道? きみはエイリアンだろ? いつまで地球にいるの? 」
 由美子は急に真面目な顔になると、しばらくして笑い出した。
「あなたもよく走ってたでしょ? 」
「…ああって、何で知ってるの? そんなこと」
「あたし、あなたのことが好きだったの。走りもいいし。いつも気になってたの。それで、ちょっと芝居したの。全部…、嘘…。ごめんなさい…」
 由美子は小さく体をすぼめながら手を合わせた。
「じゃ、あれは? 君の足が折れてたろ? 首もひしゃげてたろ? バイクだって壊れてた」
「壊れてないわよ。バイクは横に倒しただけ」
「骨折してたじゃないか? 」
「ああ、あれ。あたしって体が柔らかいの。今までこんなに愛し合ってて分からなかったの? ほら」
 由美子はベッドの上で後ろ向きに体を折り曲げた。まるで、軽業師のようだ。そして足を180度開脚した。由美子の口が丸見えになった。
「さあ、またここでジュニアをしゃぶってあげよっか? 」
「ああ、なんてこったろ… き、きみは正真正銘のエイリアンだよ…」
 そう言って笑った真琴は、由美子の柔らかな体の上に固いジュニアを押し付けた。
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