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カスミ草の花束

第1章 カスミ草の花束

 あの時に見たハナの身体を思い浮かべて、僕は何度逝っただろう。それは、たぶん他の奴らも同じだ、と思う。
 
 僕は、ハナにバレないように固くなった自分のモノの位置を整え、平静を装う。
 
「えっ……うん……いいよ」
 
 風呂に入ってピンク色に染まった頬が小さく縦に動いた。少し湿ったポニーテールの先が揺れる。

「……って、一応、男と女だよ? 僕たち……」
 
「ああ、そうだったね」
 
 と、ハナが笑った。

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