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妄想の世界

第3章 ピアノ

いそいそと俺の横に椅子を持ってきて

ふにゃふにゃ笑ってる…可愛いけどね…

「あの…智くん近い…
そこだと腕が当たっちゃうんだけど…」

「あっ!そうか、ごめん」

て…ちょっと後ろに下がってニコニコしてる

まだ近いよ…

近すぎてちょっと恥ずかしいけど

これ以上なんか言ったら拗ねるな…

♪〜♪♪〜♪〜♪〜♪♪〜♪〜♪

「翔ちゃんすげぇな〜」

「まだまだ、全然駄目だよ…」

「そうなの?綺麗に弾けてたよ」

「…ありがと」

「いいなぁ〜。ピアノ弾けるって」

「やってみたいの?
智くん器用だからちょっと習えば
俺より上手くなるんじゃない?
なんなら教えようか?」

「ん〜?いい
それに翔ちゃんより上手く弾けねぇよ」

「そんな事ないでしょ」

「あるよ
それにピアノ弾きたいわけじゃないから」

「じゃあ何よ?」

「ん?そんなに指が動けばもっと翔の事
気持ちよくさせられるかな〜って思ったの」

「えっ?はっ?」

ちょっと今サラッと何言った?

てか、呼び捨て…やばい…なんかスイッチはいった?

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