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妄想の世界

第34章 狛犬

Ｏ.side

膝を抱えて俯いてる翔くん

夢の中で泣いてたのはオレのせいか…

横に座り頭をオレの肩にもたれさせようとしたら

小さく首を振り抵抗する

「翔…もうオレの事は嫌い？」

小さく首を横に振るのを見て安心し

あの頃より少し軽くなったおまえを

胡座に乗せ後ろから抱きしめた

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