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妄想の世界

第35章 電車

「ごめん翔…俺も早く会いたかったよ
電車に乗るなってのはただの独占欲…
他の人に翔が触られるかも…
なんて俺が耐えられないだけ…」

「智くん…嫌がる事してごめんなさい」

「んっ…翔が無事ならそれでいい
電車大丈夫だった?」

軽くハグしながら聞いてみたけど…

あれ?翔じゃない匂い…

「…うん…座れなかったけど
そんなに混んで無かったから…
何もされて無いよ…」

ちょっと今答えるまで間があった?

絶対なんかあったろ?

「翔?嘘つくなよ」

「うっ…本当になんにもされて無いよ…
ただ隣に居たおじさんの鼻息がかかって
嫌だなって思ったのと
反対隣の女の人の香水がきつくて辛かっただけ」

「おい!しっかり被害に遭ってるじゃねぇか!」

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