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妄想の世界

第40章 無垢で愛おしい人

o「なんで直ぐに俺ってわかんだよ〜」

未だに顔まで隠れてるけど肩がガックリと落ちる

s「そりゃわかるよ
サンダル玄関にあるし
俺の家の合鍵はあなたにしか渡してないからね」

o「あっ…そっか…
俺以外に渡されてたら落ち込むわ
でもさぁ…サンダルはニノもお揃いじゃん?」

やっと顔だけ出して唇尖らしてるけど

s「そりゃお揃いだけど
智くんのは絵の具ついてるからね
それに気が付かないのあなたくらいよ」

o「えっ?付いてた?
よそいき履いてきたはずなのになぁ」

ほんとにわかってない顔だけど…

何度も言うけど…全身タイツだからね

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