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大きな桜の木の下で

第49章 翔子の誕生日

俺もお返しにキスをしようとしたら

スルリと離れて何かをみつけてしゃがみ込む

「智くん見て!小さいカニがいる!」

丁度岩場に差し掛かって

潮が引いた潮溜まりをカニが歩いてる

「おっ!すげぇ!」

二人で暫くカニを探したり

小魚を掬おうとして失敗したり

久しぶりに童心に返って楽しんだ

「智くんこれ見て!」

翔ちゃんが綺麗な貝殻とシーグラスを手に微笑む

あっ!いい事考えた

「翔ちゃん綺麗だね、もっといっぱい集めよ」

うんと頷き

ちょこちょこと岩場や波打ち際を探してる

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