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大きな桜の木の下で

第49章 翔子の誕生日

優しく微笑んで指差す先に海岸が見えて

水平線が薄っすら明るくなり始めてる

「おっ⁉日の出⁉」

「さっき目が覚めたの
ボーッとしてたら明るくなってきたから
智くんにも見せたくって…
寝てたのに起こしてもごめんね」

キュッて俺の後ろから抱きついて肩から顔を出す

「翔ちゃん起こしてくれてありがと」

片手で翔ちゃんの頭をくしゃくしゃとすれば

気持ち良さそうに目を細める

猫のお腹をワシャワシャと撫でてる時みたい

そのうちゴロゴロと喉を鳴らしそう

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