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大きな桜の木の下で

第56章 贈り物

「ありがとう智くん…
どうしょ…嬉しすぎる…
あれっ?もう一つ荷物あるよ」

不思議そうに荷物を見つめる

「こっちは俺の…どう?」

ブワッと俺の浴衣を拡げて見せる

んふふっびっくりしてる

「綺麗な蒼…波間に散らばるのは桜貝?」

「そうだよ前に翔ちゃんが俺の事
海みたいって言ってくれたから
桜の花びらを散らしたかったけど
また職人さんに反対されたから桜貝にした」

くるっと浴衣を纏って見せた

「似合うね智くん…何かの師匠みたい」

クスクス笑いながら言うから

そのまま翔ちゃんを一緒に包み込む

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