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大きな桜の木の下で

第57章 夏の楽しみ

「翔子浴衣も似合ってて本当に綺麗だよ」

俺の髪が触って擽ったそうにする

「浴衣っていいね、こんな事も出来るし」

胸元の衿から手を入れたら

だめって軽く叩かれちゃった

チェッと不貞腐れてたら

崩した膝をポンポン叩くから

ころんと寝転がり膝枕して貰う

「ここから見上げる花火が一番いいや」

「花火デートなんだから
ちゃんと見て下さい」

微笑んで花火を見上げる顔を

時折花火の灯りが照らす

手で俺の髪を梳くから気持ちいい

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